注1 病気にならない身体になる=未病治とは・・
未病とは、まだ地上に芽をだしていない:病気の種:のようなものです。
東洋医学の治療では生活習慣などにも目をむけることで、未病の段階でとり除く(治療する)ことができます。


注2 メンタルバランスのとれた心身をつくる=心身一如とは・・
東洋医学では「心身一如」という考え方があり、心と身体は分けずにひとつのものとして捉えます。心は身体の一部であり、身体のコリを心のコリにもつながるという視点で治療されています。
鍼灸で身体の緊張を緩めると、痛みやコリが少しずつほぐれ、さらに気の巡りが改善され、詰まっていた経脈の流れがよくなれば、身体だけでなくメンタル面でも緊張がほぐれ心身ともに良い状態になっていきます。


注3 東洋医学の病気の考え方
東洋医学では、身体は絶えず変化しているという健康感があり、その変化が何らかの理由で停滞すると、不調や病気が生じると考えます。
私たちの心や身体は食事、住まい、天候、人間関係などの外界からの影響や、加齢、体質の変化、疲労ストレスといった体内の影響をうけており、それらを跳ねのける自然治癒力があれば、健康を保つことができますが、何らかの理由でその影響に順応できなくなると身体のなかに異常が生じてしまいます。これが不調であり、病気といわれます。
東洋医学では、体内のバランスがどう崩れているかに着目し、患者さん自らがバランスをとりもどせるように、治療を行います。
悪いところをメスや科学薬品でとりのぞいたりして症状を抑えようとする西洋医学と違い、なるべく負担をかけず、じっくりと自然の力で治すようにもっていくのが東洋医学の考えかたです。



注4 経穴(けいけつ)とは・・
ツボといわれます。経絡と体表部の接点で、結ぶ点であり、臓腑から外界に通じる出入口でもあります。そのため、経穴を刺激することで、気や血の巡りを調整することができます。
経穴の状態から体内の不調を把握し、経穴を刺激することで、その不調を治療します。


注5 経絡(けいらく)とは・・
体内に縦横無尽にはりめぐらされた気と血の通り道で、体表部と臓腑をつなぎ、気血の通り道として働きます。経絡において、気や血の巡りが滞ると、その経絡がつながっている内臓にも影響が及び、不調をもらたします。


注6 気、血とは・・
 気・生命活動の根源、エネルギー、血・血液、熱源となる栄養を供給します。 気と血は相互に影響しあいながら、体内を絶えず巡っています。



よもぎ

注7 もぐさとは・・
乾燥させたヨモギの葉の裏側にある毛を集めて作られたもので、艾葉(がいよう)という生薬としても知られています。

ヨモギの有効成分を体内にとり込むことで灸はより一層の効果が期待できます。