鍼(はり)治療とは・・
病変のある部位や臓腑(ぞうふ)と関わりの深い経穴*注4(けいけつ (ツボ))に鍼を刺す治療法です。経穴を刺激することにより、経絡*注5(けいらく)を通る気や血注6の流れを改善し、体内の陰陽のバランスを整えて本来の健康な状態にもどします。

治療に用いる鍼は直径が髪の毛程の細さで、お裁縫の針や注射針とはまったくの別物です。

痛みをできるだけ伴わないような形状で、痛みといってもほとんどの方は無刺激で「注射針で刺したような痛み」はまずありません。
皮膚に刺さない鍼など様々な形状の鍼があり、接触鍼や小児鍼などはこれを使います。

鍼治療には自律神経のバランスを整える効果があり、鍼をして血流がスムーズになった身体は、ぽかぽかと温かく感じられることがあります。

自律神経の副交感神経が優位になることにより、心身ともにリラックスした状態になり、施術中に気持ちよくうとうと眠ってしまう方が多くいらっしゃいます。






灸(きゅう)治療とは・・



灸とは、もぐさ*注7を捻って小さな粒状にしたものを経穴(ツボ)の上に置いて、お線香で火をつける治療法です。
もぐさが燃焼して生まれる熱が経穴から身体に伝わることで、気血の流れが改善されます。
お灸にはいろいろなものがあり刺激量を自由自在にコントロールできます。

先に紹介したチリッと感じる程度のお灸(透熱灸)や、棒状の灸(棒灸)や鍼の頭に丸めたもぐさをのせて燃やす(灸頭鍼)など、皮膚にふれないぽかぽかと気持ちのよいお灸などを、症状、体質等を考慮して使い分けます。
お灸は健康管理にとても役立つ治療法です。

ご自宅でのお灸をおすすめする場合もあります。